電圧安定化電源について 電源部の強化対策として、複雑な定電圧化回路を作成し、パワーアンプにも使用することを薦める例も見受けられますが、次の理由で、お勧めしません。 ・安定化電源は、大きな負帰還が架かった回路で構築されている。 ・電源回路は信号電流の経路に組み込まれる。 信号経路は、バイパスコンデンサを使った方がシンプルにでき、安定度も高まるのです。ですから、電源側は、交流電圧変動(リップル)をフィルタリングできれば、十分なのです。 シンプルなアンプが、原材料費も安く、音も良いというのはこのことです。 なお、高価なアンプと安価なアンプをブラインドテストした報告があるようですが、これは無意味です。為された方には残念ですが。 原材料が安いからといって、価格が安いわけではなく、高価だから音が良いとは限らないからです。比較するには、比較する項目と比較条件とを明確にしないと、優劣の原因も判定できないのです。 1000万円の腕時計と1000円のクォーツ腕時計との時間精度を比較したようなもので、無意味なのです |