嘘か真か巷の噂

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<誰も語ろうとしない真実>

左右独立電源(モノラルアンプコンストラクション)は、優れもの?

 ハイグレードアンプでは、モノラルアンプコンストラクションが喧伝されることがあります。これは、左右のクロストークを限界まで削減できた方が良いとの誤解を利用しての「売らんかな」の技法のひとつと言って良いでしょう。

 一言で言えば大差なし

 お金の有り余っている人は無駄を気にせず買えば良いのですが、重く、高価だから、良いアンプと思い込むのは間違いです。結論からはっきり言えば、正しく設計された共通電源アンプと大差なし、下卑ていえば、次に述べるように、「目くそ鼻くそ」の類なのです。

 電源分割の得失

  一般には、同じ電力容量、静電容量(コンデンサ容量)を分割した場合、分割により相互に補完しあうことが不可能になるという、所謂分割損というデメリットが生じます。このため、モノラルアンプコンストラクションでは、単独での使用に耐えるだけの容量を準備することになります。また、トランスが2倍になり、ノイズの源泉も増えることになります。

 

 分けて得する要因は、クロストークという視点を除けば少ないと言えるでしょう。

 

電源容量(電力容量、コンデンサ容量)の差異

 では、これを、統合して共通電源として構築する場合、相互に補完しあえるからと容量を削減するでしょうか? 音楽の主要パートは、中央からです。左右同じように、電力が要求されるのですから、相互補完は考えません。その結果、単純に合計した容量を準備するのです。

  クロストーク

 クロストークは、信号線、アース、電源線の引き回しが左右することになりますが、それにしても、電源容量の不足がない限り、パワーアンプで聞き分けられるようなクロストークが起きることは無いと言って良いでしょう。

 重要なのは適正な電源容量 

 電力容量、コンデンサ容量は必要以上に大きすぎても効果は上がりません。このようなことから、モノラルアンプコンストラクションは、大きな効果をもたらさないのです。合計して、適正であるかを判断することが重要です。

 電源設計についても、本教室の教材資料で、設計指針・指標を提示していますので、ご利用下さい。

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