物価が下がるのは本当に悪か?
貨幣の価値は、流通取引の単位との整合がとれて扱いやすいものが良い。 物価を上げるということは、一円の価値を下げるということである。 現在、一円で買えるものがどれだけあると言うのか。一円の価値を下げる必要がどれだけあるのか。
取引に「銭単位の貨幣」が必要になるほど一円の価値が上がるのでなければ、一円の価値は上がった方が生活しやすいであろう。これは、物価はまだ下がった方が良いことを意味する。
税収の面からも、「取引量の増加」を経済活動の指標と捉えるべきであり、物価上昇に期待するのは本末転倒というべきであろう。
他国との物価や経済活動比較は、為替レート抜きには語れない。
かって、日本は労働賃金の安さに加え、労働量を求めて、海外進出した。 自動化・省力化が進み、求められる労働の質や量が多様化して行くだけでなく、海外での消費活動も増加・多様化しつつある。 妥当な為替レートの基準を、物価に置くか、労働単価に置くかは議論のあるところだろうが、為替レートとコントロールの現状、あるべき姿、課題などを報じるべきである。
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