月に吼える

防災行政はたれを助ける

ファイ 

 誰も語らない京アニ火災被害の闇。防災行政の誤謬

 消防法令のスプリンクラー設置義務の闇

 平成27年4月1日施行、30年3月31日経過措置期限の消防法令の改定では、 スプリンクラーの設置基準も強化され、近隣のグループホームは工事費負担が大き過ぎるとのことで、廃止されました。
 傍目にはスプリンクラーが必要に思えない2階建ての建物でしたが、撤去し、土地を細分化して販売され、住宅が立ち並びました。近隣住民からみれば、数倍に危険度が増したように思えます。

 「京アニ」火災で多数の死者を出しましたが、スプリンクラーについての報道がまったくなされません。スプリンクラーは、設置されていなかったのか、設置効果は無かったのでしょうか。建物は適法で、問題なしとの報道ばかりです。
 一人では生活できない老人や障害者を助けても、多数の若者が死んでしまうような防災基準は、本末転倒、屁のツッパリとしか思えませんし、スプリンクラーが効果がなかったのなら、先の法令改定は社会福祉サービスへの足かせでしかないということになります。

  なぜ、多くの若者が死んだのか

  ガソリンによる放火とは言え、あれほど多数の若者が死ぬということは、建物の構造・防火対策に問題がないはずがありません。しかし、放火犯人の動機や行動への好奇心をあおるばかりで、 どのマスコミも建物に問題があると追求する
気配を見せないのは、なんとしたことでしょう。責任追及をする以外には世論を操作できないからでしょうが、被害を防ぐための追求は報道価値がない、消防にまかせればよいと、不思議の国の消える猫、後の祭りの対策会議ばかりですね。

 排煙、消煙、妨煙のための構造や設備と避難経路の確保について、論じられないのは何故でしょうか。
 スプリンクラーなどより、建物から出るまでの間使える携帯型の短期間用の酸素マスクと航空機のようにこれが天井から降りてくるような仕組みの方が安く、簡単でしょうに。

  

 防災協会等は守られる側の代表が集まった組織ではない。

 マスメディアは、行政にへつらうばかりではなく、庶民に寄り添い、疑問をもって事実を真摯に伝える努力をする必要がある。
 物理的な弱者を助けることを軽んじることはないが、防災では、将来を支える若者を保護・支援することがより重要なのだと思う。このためには、 行政を監視し、真の受益者が誰なのか、メンバに参加しているのか、受益者側のことが本当に配慮されているのか、などを報道することが求められる。  
 関心を寄せない結果生み出されたのが、

 火災報知器の闇

なのだから。  
 
 このような状況をマスメディアは取り上げることもなく目を塞いだままというのは嘆かわしいかぎりです。

 

令和元年10月

   

     

 

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