1 停電検出スイッチ 図1
停電時LED点灯/常時消灯は、USBからの給電があるときには通電しないようにトランジスタ(TRと記す)のベース・エミッタ間に逆バイアスをかけ、給電がない状態ではTRが導通して照明用ダイオードに通電することで実現します。基本回路図は、左図1のようになります。簡単なスイッチでしょう。 電源断時にUSBへの逆流を防止するためベース側にダイオードを挿入していますが、USB電源を一台で専有する場合は省略できます。
2 充電回路 図2
充電電流は、1000mAh を48時間充電とすると平均充電電流は、20mAと概算されます。ニッケル水素電池は、主動作電圧1.2V、満充電電圧1.4V、使用可能電圧1.0Vのようですから、3本直列の場合、3.6Vに対して、4.2Vで充電することが基本となります。
USBが5Vですから、非充電状態で、電池端子に0.9Vの電圧降下が必要です。このため、TRを介して接続・充電します。ベース側にダイオードを挿入して電源断時にUSBへの逆流を防止していますが、USB電源を一台で専有する場合は省略できます。
充電電圧の上限を4.2Vとするための基準電圧は、表示用、照明用、ショットキーダイオードなどを組み合わせて実現します。
3 過放電保護 図3 写真1
工事などで電源を止める場合など、電池を抜かずに長時間停電させると過放電になり、電池故障の原因となります。これで、高価な非常灯の全交換となりました。
ニッケル水素電池は、使用可能電圧1.0V以下まで使用すると再充電が困難になります。照明用LEDも3V以下では電流が大きく減りますが、更に過放電を防止するため、3V以下では点灯スイッチに電流が流れないようにすることが効果的です。
このため、電圧制限用のLEDを2群に分け、ベース電圧2.4V以下では電池からのベース電流を流れにくくします。
写真1をご覧下さい、このちっぽけな回路が定価3万円超を生み出すのです、可笑しいでしょう。なお、回路設計の詳細は、SFBアンプの学習資料の基礎知識の付録とします。また近々、会員ページにもアップ予定です。
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