犯罪者の名を冠しているから、事務所の名前を替えよ
とは、これまた愚の極みであろう。
統一協会は名を替えても旧統一協会と呼ばれ、犯罪者ではない事務所が旧ジャニーズと呼ばれるのも想像に難くない。小手先の技は多数のタレントを貶めるだけである。芸能事務所の多数の方々は、これまでの実績と呼称に自負・矜恃を持つべきであり、それに犯罪者の名が被っていようと恥じ入ることはない。同姓同名の犯罪者がいても、名を替えないのと同じである。
被害者が名称存続を忌み嫌うのは解らぬでもないが、事務所名を替えたからと言って過去は変わらない。事務所の不作為だけでなく、自らも後続の犯罪を防がなかった不作為・加害ほう助を自覚すれば、事務所名など些細なことであろう。
事務所は、統一協会のように逃げずに、傷ついた看板を背負って行くのが正しい道だと考える。
カテーテル治療で使用するステントの売買で贈収賄事件が発生し、命に関わる物件のまさに会社ぐるみの組織犯罪で被害や影響も大きいのに、会社の存続や社名の変更を問うこともなく、さらりとした報道、この違いは情けない。
ビッグモーター(BM)の組織的不正を認識した上で、損害保険ジャパンが取引を再開した。損害保険ジャパンの組織犯罪もその影響たるや重大であるにも関わらず、再発防止の追及も名前を替えろとの論評も聞かれない。世も末か。
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