復活、レコード鑑賞


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 徒然なるままに、久々のレコード鑑賞

 

 納戸からレコードとプレーヤーを引き出し、20数年ぶりに聴いてみた。

CDだと、BGMになっていた音楽が、レコードだと鑑賞になる。

この違い、手軽さのかわりに何か楽しさを失っていた気がする。

 

 レコードを聴こうと引き出したプレーヤーは、40年前には最新だったダイレクトドライブのプレーヤー(SL−110)だが、さすがに寄る年波にへたり、回転はへろへろだった。ネットで調べると、フリーダウンロードのサービスマニュアルが見つかった。

 当時の製品は、IC化が進む前なので、ディスクリートトランジスタ構成。これなら、回路を弄れる。

 

 古い機器だからこそ、修理して使える。その奮戦記をここでは、ご紹介。

 平成25年5月吉日 

ダイレクトドライブターンテーブル(Technics_SL110)の修理

 回転を安定にする制御部と電源部とにねらいをつけ、電圧を測ると規定値より幾分低い。まず、これを調整すると少し元気を取り戻した。次に電解コンデンサを交換してみる。これは、はずれで変化なしであった。使用されているトランジスタの仕様を調べるとhfeの大きなランク(300ぐらい)のものなので、不安定なのかも知れないと考え、同回路のトランジスタを手持ちのトランジスタ(2SA1015GL他)に交換する。

 

 これで、回転は安定し、レコード鑑賞には困らないレベルになった。クォーツロック機発売の直前の機種で、温度ドリフトが多少出るので、次の機会には、全トランジスタとダイオードを交換してみることとしよう。

 

 オートカット付のクォーツロックへ

 しばらく、この復活SL110でレコード鑑賞を楽しんでいたが、この修理にあたって、レコードプレーヤーの修理記事を目にし、ヤフオクで、プレーヤーの出物をチェックしていて、DJ仕様のダイレクトドライブ機は、ジャンクでも高額になるが、フルオート機のジャンクは安いことが分かった。おそらく、修理が必要な故障が多く、人気がないのだろう。

 

 ターンテーブル自体には性能に大差がないので、万一フルオート機能を治せない場合、外してしまえば、クォーツロックのプレーヤーが安価で手に入ると考え、修理に挑戦してみることにした。

 幸い、カートリッジは、シュアーのV15は数度のレコード鑑賞でカンチレバーがへたったが、サテンのMC型が2機種、オルトフォンのMI型が1機種、オーディオテクニカのMM型が1機種、針も健在で生き残っている。

 

 オークション応札候補としては、TechnicsのSLシリーズから、1301、1300mk2、1600mk2、M1、Q33、QX300をターゲッティング。現行機を捨てる決心はつかず、追加になること、ゴミとなることも覚悟で、深追いはせず、送料込みで3000円程度と決めてトライしてみた。

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 Technics_SL−Q33(ジャンク)を入手

  

  落札し、入手した、SL−Q33(1979年頃\59,800)は、次のような症状だった。

・電源を入れると回転(回転数は正常)を始めるが、すぐ止まる。

・トーンアームをアームレストの内側に移動すると回転を始める。

・電源スイッチ以外の全てのボタンに、無応答である。

・内部でモータの回るような異様な音がする。

 

 底蓋を外し、トーンアームの駆動部を見ると、写真のように、ゴムベルトが朽ちてなく、おまけに、アーム駆動用のプラスチックのギア(奥)に亀裂が入っていて、今にも二つに割れそうである。

 

 メカの故障に加えて、回路にも故障が

 そこで、ギア間の隙間に0.55mmの針金を通せること確認し、0.6mmの穴を4個穿った。この穴にステンレスの針金を通し、ギアの割れ目を縛った。

ゴムベルトは、32mmφのOリングを細く切って代用した。

これで使えるようになる筈だったが、この機は、はずれくじで、他の故障も抱えていた。

 

 電源を入れると次のような症状を示した。

・ターンテーブルが回転を始め、トーンアームがアームレスト位置に戻る。

・一旦、回転を停止するが、その後、回転を始め、アームはそのまま動かない。

・キューイングボタンを押すと、アームが上がり、回転は停止する。

・ヘッドシェルを内側に移動すると回転を始め、そこで、キューイングボタンを押すと再生を始めるが、すぐに、アームが上がり、ヘッドレストに戻って回転停止する。そして、また、回転を始める。

・電源を入ると、すぐに回転を始めるが、状態は変わらず、スタート/ストップボタンには反応しない。

 

 アーム位置検出回路の故障識別

 この症状は、初期設定回路か、開始ボタン回りの故障だろうと考え、ネットでサービスマニュアルを探すと、これも、フリーダウンロードのものが見つかった。分解手順と回路図は、ありがたい。故障推定箇所近辺のトランジスタとケミコンを当たるが、このような症状に結びつく部品は少ない。とりあえず、手持ちのコンデンサで交換、リモートコントロール用トランジスタの除去をしてみたが、症状に変化はない。

 

 ヘッドシェルのリフトダウン後すぐに、リフトアップしアームリターンすることから、残るのは、アームのリターン位置検出回路が怪しい。発光ダイオードとフォトトランジスタをセットにした、インタラプタ(ON1128SK)のトランジスタ側のピンク線を切断してみることとした。すると、電源投入直後の回転開始は止まり、スタートボタンで回転とアームのリードインが始まった。オートリターン以外が復活したのだ。

 

 この機種(SL−Q33)は、ターンテーブルの下部の軸受けにギアが残っている。旧機種でのオート動作にターンテーブルモーターを使用していた名残なのだろう。誤ったアームのリターン位置検出信号で、旧機種の残留プログラムが動作し、アームのリターン動作をしようとターンテーブルを回転させたことが、ターンテーブルが再回転して止らなかった原因と推察される。

 

 フルオート機能の復活

 

 これで、プレーヤーとしての使用は可能になった。ただ、このままだと、オートリターンが動作しない。このフォトインタラプタを直さないと、一番欲しいオート機能が動作しないのだ。 幸い、我が家には、ジャンクの家電が沢山ある。近々、部品取りをして、廃棄しようとしていた、VTRが分解してあった。この基盤を見ると、あった。テープリールの回転検出用と思われるインタラプタが基盤に2つあった。トランジスタ部の受光スリットは少し大きい上、サイズは少し小さいが、長い取り付け部分をうまく切り出せば、置換移植できそうである。

 

 取り付け時に高さ不足にならないように、注意深くニッパによって切り出し、汎用のプリント基板でサイズを合わせて、置換用のインタラプタパーツ(写真右)を作成した。

 

 

 発光ダイオードは他の2個のインタラプタのダイオードと直列に接続されるので、この仕様が気がかりである。テスタで図ると1V弱で導通する。故障したインタラプタ(ON1128SK)は、テスタでは導通しない。この仕様を探して見てみると、2V、20mAとある。また、回路図を見るとどうも20mAぐらいを流していそうである。そこで、50Ω程度を継ぎ足して、電流の増加を少し防ぎ、ダイオードがこの電流に耐えられることを祈りつつ、この新インタラプタを組み込んだ。

 サービスマニュアルに従い、試運転で動作開始位置調整し、視聴の結果は、とりあえず、成功である。ここに、フルオートのSL−Q33が復活した。

これで、まだしばらくは、レコード鑑賞の日々が続きそうである。

  

 久々に、淺川マキ、「灯ともし頃」を、サテンM14LEの30Ω負荷で聴く。これも自作アンプだからこその音かと・・・・。今では、コンデンサ容量もテスターで簡単に測定できますが、昔はイコライザ回路用のコンデンサ選定のため、ブリッジを組んで容量測定したものでした。

 

 開発サイドへのコンサルティングの事例として


 駆動用ギアが割れていたのは、フルオート機を使い始めて分かったのだが、アームレストにロックしたままスタートさせる誤操作の頻発が原因と推察された。これは、停止時にアームレストにリフトダウンされるため、カートリッジと針を守るためにはアームロックを必要とする、この機の設計コンセプトに問題があることを意味する。
 マニュアル機では、アームレスト時には、カートリッジと針を守るために、アームリフトは上げた状態のままとし、更に、アームロックまでしていた。しかし、フルオート機では、アームロックはフルオートの否定であり、接触によるカートリッジ事故の防止のため、停止時にリフトダウンは避けるべきであった。
 おそらく、この開発者は未だこの欠陥を認識していないだろう。自動化機器には、このようなコンセプトミスがつきもの。だから、外部のコンサルを受けることが重要なのです。

 

 

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