作る前、稼動させる前ならいざ知らず、運転停止したところで、 すでにそこには、エネルギー源たる核燃料が、強制冷却を必要とする危険な状態のまま存在する。 発熱量よりも吸熱量が大きければ、クールダウンできる。100゜C以上だろうと以下であろうと本質は変わらない。問題は、発熱量と冷却能力のバランスであり、冷却に必要な電力が微小か否かである。冷却能力が失われれば、温度が上昇する。 にもかかわらず、「冷温停止状態」が定義された。これは、原子力発電推進の技術者たちが、安全に見せかけるために作り出した非安定状態の名称にすぎない、安定にしようと安全になると思い込むのは勝手だろうが・・・ この核燃料の処分は、他所へは移せないとすれば、いっそ使い切ってしまう方が安全ではないだろうか? そもそも、そこに、冷やさなければならないほどの熱源(=エネルギー)があるのに、この熱を利用できない技術力の無さを、原子力発電の研究者は恥ずべきではないのか? |