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続・原発報道の情けなさに (2011/4/20)  


原発報道に見るマスメディアの体たらくに!


 コミットメントしないリーダ

 首相が全力で取り組むといえば、責任者はベストを尽くすという。こだまでしょうか?

 こんな表現しかできない、コミットメントできないトップに対する取材報道で、これまでのマスメディアは、国民に真実を伝え、国民を守る役割を果たしていると言えるのでしょうか?

 

 ビジネスでは成果主義の浸透で、トップから、具体的で判定可能な達成目標の設定を強いられています。そのような状況を考えると、保身を考え具体的な達成目標の提示、コミットメントを出そうとしないトップ・責任者に対して、これを追及するのは報道の役割なのではないのでしょうか。

 

 企画立案、リスク管理の基本

 緊急時には、積み上げ方式の計画でなく、タイムリミットがあることを前提とした検討計画、取り纏め計画とする必要があります。たとえば、発生から3ヶ月後、6ヶ月後のあるべき姿を目標として宣言(コミットメント)すべきで、この目標を実現するためのリスク要因、課題を洗い出し、サブ目標を具体化する活動が求められます。

 

 分かっていること、期待値の積み上げ計画では意味がありません。想定外の頻発となり、後手後手の対応となるからです。「ベストなど尽くせない、ベストが何かわからないのだから。」と思うところから出発する必要があります。だからこそ、責任者は、背水の陣、自らの逃げ道を塞ぐべきで、マスメディアはこれを追及すべきです。そして、解決すべき課題、リスクを抽出すること、この対策の策定にどのように死力を尽くしたかを問うべきなのです。

 期間の短縮は、プロジェクトマネジメントでは、クリティカルパスの抽出、短縮方法を検討することになります。

4/26 追記 

水棺について

 水棺が論じられるようになりましたが、圧力調整容器も含めて水に満たされ、気体容積が非常に小さくなります。もともとの設計意図を圧力急上昇を緩和するためのものと推察するとこの機能が喪失することになります。

 これまでのオペレーションから考えて、リスクの全体像が描かれ、対応策が準備されているか、検証する取り組みが報道機関としても必要に思います。

 

 技術的情報の開示について

 赤玉ポートワインのトリスの宣伝ではあるまいし、権威による粉飾報告はほどほどにすべきです。原子力発電を推進してきた原子炉の専門家の出番は、爆発するまで危険報道されなかった水素爆発の発生時点で、終わったと言えるでしょう。後は、温度と水と圧力の問題であり、蒸気機関のプロ、熱交換器のプロを呼んだ方がまともでしょう。

 

 関係者は、「たまり水」というが、これは不作為の結果の産物であり、「垂れ流し水」の方が正しいと思います。炉心に注入した水がどこに行ったか知らん振りはないでしょう。注入水量は隠蔽されほとんど報道されていません。原子炉格納容器の容量、溜まっている量も。

 

 冷却水の削減

 汚染水を浄化処理(放射能除去)して、炉心冷却に使用する案が論じられていますが、もともと炉から出てきた水なのだから、温度が高くなければ、浄化などせず冷却用に再使用すれば、汚染水の増加を防ぐことができます。

 冷却に使用するなら慌てて高額投資をして浄化する意味が不明なのです。汚染水を増やさない対策、漏洩箇所の特定を急ぐべきなのです。浄化処理を急ぐのは、処理した水を環境に垂れ流す意図の隠蔽工作に思えてなりません。

 

   

温度と圧力 

   PV=nRT

 水蒸気等の体積が変わらない平衡状態にあるとして、圧力が上がれば温度が上がり、温度が上がれば圧力が上がります。温度が上がったのに圧力が変わらなければ、体積が増加したということで、これは炉内水面の低下を意味し、平衡状態が崩れたことからも、炉心が水面に出たことも考えられます。

 

 このように、温度と蒸気圧とは合わせて報告される必要があるはずなのに、このような状況を正確に伝えようとする取り組みがなされていません。

更に、汚染水まわりの環境温度の測定も報道されていませんね。蒸気を排出していないとして、200゜C近くに暖められて垂れ流された熱湯の熱エネルギーは、何を暖め続けているのでしょうか?

 

 簡易複水器は

 水は1気圧では、100゜Cで沸騰するのですから、気化熱を利用して冷却する方が遥かに確実です。

クローズした環境で水蒸気を水に戻して循環させるのが理想ですが、小さな穴を多数穿ったパイプを多量の汚染水のある場所、例えば水深10m程度に沈め、これに水蒸気を流せば、2気圧、300゜Cの水蒸気の気泡は、10m上昇する間に水で冷やされ水に帰る。例え水蒸気が水面に出ても、放射性物質は、水フィルタ効能で大部分水中に留まる。注水量は、気化した水蒸気分を補えばよいのです。

 クローズ型複水器ができるまで、長期に渡って汚染水を垂れ流す必要もなくなります。このような取り組みも話題には上がりませんね。

 

 高湿度に驚くことを驚く

 2号機の圧力調整機器の破壊は想定されていた筈であり、高温高圧の蒸気が建屋に充満していることは、十分予測できた筈です。これをあたかも、初めて分かったかのような報道、これから取り組みを考えるのが当然であるかのような報道は笑えない。

 このような報道が事実を語っていれば、当局の体制が、現実に問題に遭遇しない限り対策準備をしない、すべてが想定外となる後手後手体制であることを示していjます。マスメディアは、体制の見直しが必要不可欠な危機的状況にあることを伝えるべきです。

 また、工程表が守れないことを危惧するのではなく、工程を守るためのリスク、必要な取り組みが把握されているかをチェックし、その取り組みを加速させる報道が望まれます。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

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