なぜ、帝王学か? |
あなたは、大きな失敗をした経験がありますか?これから、大きなチャレンジをしたいと思っているあなた、失敗に対する備えはできていますか? 技術者と雖も、個人の能力でできることは限られます。好むと好まざるとに係らず、組織の中での活動が求められます。しかし、組織で行う仕事の進め方、組織化とその活用について、学生時代に教えてくれることはほとんどなく、苦労し、失敗しながら、体得するしかありませんでした。これが、環境や立場が人を育てると言われる背景なのです。 |
王は、様々な局面に遭遇しますが、いかなる場合にも国民のために、最良の方策の選択、行動をとらねばなりません。このためには、事に当たって、どのような立場、考え方で行動するべきかを、学び体得して置かなければ、緊急の事態にあたって、組織全体を不幸にします。 組織全体を幸福にし拡大を図るために、王には、リーダたる器を自己に養成し、有能な人材を集めて強力な組織を作り、優先課題を見極め、忠誠心を集め、敵対と協調のバランスをとることが求められるのです。 例えあなたが王でなくても、あなたの王が万能ということはまずないでしょう。ですから、組織の本質を知り、組織として活動を支える人材が求められるのです。 |
しかし、何世代も続く王家のように、自ら望まなくても帝王学を身に付けさせ、失敗を許容して育んでくれる環境は多くはありません。組織生活をする以上、組織の成果拡大に貢献するために、自ら、様々な方法、思考、信念、指針を日常の生活の中で実践し、考え方と行動を習慣として身に付けていることが重要なのです。未だ、王でないからこそ。 そして、帝王学の素養を身に付ける機会、それは、まさしく、今なのです。 |
我が青春の墓標の如く |
アンドリュー・カーネギーの墓碑には、「己よりも優れた者の助けを得る技を知れるもの、ここに眠る」と刻まれているそうです。万能のリーダーなどあり得ないのですから、この技は、最強でしょう。 |
先達の教えは、膨大です。 「いかなる場合にも、勇気を失うべからず。」とアルセーヌ・ルパンに言わせ、その絶望的状況と奮闘の記憶として、モーリスルブランは「水晶栓」を描いています。 たった一言、この一言の真実を伝えるために、小説家は、膨大な虚構を作り、著作家は事例の説明に多くを裂きます。しかし、これが、膨大な教えを更に膨大にすることになっています。しかし、先達の膨大な教えのそれぞれの本質は、例えば、「ザ・ゴール(TOC(制約の理論))の解釈」にも示すように、ごくシンプルです。 |
本質をシンプルに記述した珠玉の知恵の数々、そんな資料を作りたいと常々思って来ました。 会社員時代に手がけた社内向けの要諦シリーズの製作を思い起こしながら、組織活用と業務遂行の要諦として、「自分を活かす帝王学」を起稿します。本書で、組織の本質を知り、事物の見方、考え方を体得して、成長を期待でき、危機を乗り切るリーダーに成り得る人材になられることが、就活に、起業に、あるいは、業務遂行に差をつける近道だと確信しています。 |
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